TSR-2 Walk Around(3)
TSR-2(その3)
当時のイギリスはスエズ動乱の失敗(1956年)によりスエズの権益を喪失し、ポンド価値の下落と共にアメリカ経済への異存度合いを高めていました。この状況でTSR-2・P1154・HS(AW)681の3プロジェクトは、欧州売り込みを図るアメリカのF-111・F-4・C-130と正面衝突してしまいます。
主翼付け根下面のスリット
右翼フラップ付け根部分
STOL性能を要求されているのでフラップはBLCを装備しています。
胴体下面のコーションデータ
左翼フラップ
主翼端フューエルベント/ダンプパイプ
左翼全景
あの手この手で圧力をかけるアメリカに対して、イギリスとしては国内技術を保護し かつ外貨の支出も抑えたいところですが、既にイギリス経済には、調達機数が揃わない状況下において、自国だけで3プロジェクトを完成させる体力は無かったようです。
開発初期段階であったP1154とHS681は65年初めにさっさとキャンセルされF-4とC-130の導入が決まります。残るはTSR-2とF-111どちらを採るか。
開発初期段階であったP1154とHS681は65年初めにさっさとキャンセルされF-4とC-130の導入が決まります。残るはTSR-2とF-111どちらを採るか。
前部胴体アウトレット
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