TSR-2 Walk Around(2)
TSR-2(その2)
少し遅れてアメリカでも1958年頃から新型戦術機の計画がスタートし、61年にTFXとして開発開始。64年12月にF-111が初飛行します。
F-111E IWM Duxford
両機はそれぞれ特徴を持つものの、ほぼ同じ機体規模・性能を持ち、最新の技術を組込んだ高度な=金のかかる機体である点も共通しています。
金のかかる機体をモノにするには、生産機数を少しでも大きくする必要があります。TSR-2はヨーロッパと旧英連邦諸国であるカナダとオーストラリアをターゲットとします。一方F-111も主な海外販売先にオーストラリアを選び、両者はここで相見えます。
左エアインテーク
左エアインテーク
主翼付け根下面のスリットに注意
右エアインテーク
ショックコーンとインテークの間隔を見ると、エアフィックスのキットは72・48いずれもインテークが心持ち扁平です。ここを修正するだけで正面から見た時の違和感がなくなります。
右エアインテーク
インテークから胴体下面を見る
オーストラリア空軍がF-111の採用を公表したのは1963年10月でTSR-2の初飛行前のことです。よく言われているように、TSR-2がキャンセルされたので「やむなく」F-111を採用した訳ではありません。実際は、オーストラリアへの売り込みに失敗した時点で開発に赤信号が灯っていた、と見るべきでしょう。
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