甲標的母艦「千代田(新)」(3)

〔下甲板へはどうやって飛行機を降ろす??〕


 各部を順次組み立てていきます。
旧作からかなり考証が進んだようで色々と変わっています。

搬入口のハッチや支柱兼排気筒の周囲

 特に機銃甲板周りはかなりの情報量で、旧作とは比較にならないディティールです。写真の読み違いも修正されてクレーンの取付基部などかなり変わっています。



中央部比較(奥が旧作)

 旧作では、どうオペレーションするのか首をひねるところが多かったのですが、今回は「ああ、なるほど」と言う部分が増えています。
 ただ、昇降機だけは相変わらず疑問です。まず飛行機に比べて昇降機のサイズが中途半端。下甲板に甲標的を搭載しているので、上甲板と射出甲板間の段差解消分しか動けない様に思います。それなら、艦尾側と同じスロープでも間に合いますね。
 第1状態の水上機母艦の場合は下甲板にも機体を積まないと収まりませんし、空母改造時はここに昇降機が来ていますから、元々この昇降機は下甲板まで降りるのじゃないかと思います。ここしか機体を下に降ろすルートがありませんしね。
 ただそうするとサイズがいかにも中途半端で使いようがない。写真を見る限りではそんなに寸法違いがあるようにも見えないし、一体この辺りはどうなっているのでしょう?、キットだと前後7m位ですが、実際は艦首側がもう少し出ているか緩やかなRになっていて、最大長10~11m位稼いでいるんじゃないでしょうか。千歳や瑞穂の不鮮明な写真でも、私にはどうも長方形ではないように見えます。


 艦橋周りも細部がだいぶ変わっています。今度はちゃんと甲標的母艦の艦橋になっています。







 並べて比べてみると、各部の位置が少しずつ変わっていることが判ります。
考証が進んだのか、旧作が適当だったのか・・・
 ほんの少しですが新作のほうが乾舷が高いので、より「母艦」らしく見えるのも好印象です。





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