航空母艦「雲龍」(2)


舷側部の組み立て(左舷側)

まずは艦首付近

 艦首甲板部だけで高射装置に3連装機銃×3、単装機銃×6が付きます。
加えて格納庫両舷に噴進弾が各3基という重装備。


次いで高角砲甲板

 ここは長10cmかと思いきやいつもの89式12.7cm連装砲です。


機銃甲板

 飛龍の3連装×7、連装×5から3連装×21に倍増しています。
 加えて置けそうなところを埋め尽くすように単装機銃×30を設置。
 英海軍の空母に比べると、日米の空母がどれだけ熾烈な航空戦を戦ったかよく判ります。


舷側部

 塗装指定は外舷21号と22号色。特色の在庫が少ないので、ガンダムカラーのザク色で代用してます。ツヤ以外は殆ど変わりません。


艦尾高角砲と機銃甲板


舷側部

 特徴的な緑色の迷彩で貨物線のようなシルエットが描かれています。
 資料で見ている段階では「これはないやろ」と思いましたが、形にしてみると、これは形状欺瞞ではなく米海軍のメジャー22や英海軍のスタンダードトーンと同様、主にカウンターシェードを狙ったもののようです。

 何故緑色?、というのは外洋で遠距離の場合コントラストのほうが大事で色味は殆ど消えてしまうでしょうから、停泊時のことを考えたのだろうと思います。
実際はたまたま緑色の在庫が大量にあったから、とかかも知れません。

 戦後撮影された「天城」や「龍鳳」の映像を見ると、少なくとも格納庫内などの艦内構造材も同じような薄緑色なので、難燃塗料として全面的に22号色が使用されていたのではないかと思います。
 また、雲龍の進水時の写真には迷彩はなく、塗装指示が出たのも雲龍の進水直後ですので、おそらく進水時は従来通りの軍艦色だったのではないかと思います。


艦尾短艇甲板

艦尾の3連装×3の他に単装機銃が2基付きます。



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