軽巡洋艦「阿賀野」(5)
あれやこれやと年末は忙しく、中々進みませんでしたがようやく完成しました。
実際にはついに編隊を組むことのなかった姉妹艦「矢矧」と
比べてみると、どんどん機銃を増備したことが判りますが、それでも元々の艦型に余裕が無いので抜本的な強化はできなかったようです。
魚雷を降ろして航空作業甲板もカットすればもう2基くらいは高角砲を積めたと思いますが、既にそんな余裕もなかったのでしょう。
多少縁のあった「大淀」「涼月」「磯風」と
英軽巡「エイジャックス」と
「阿賀野」と「エイジャックス」は計画時期に10年の差があり、「阿賀野」の方が一世代新しいのですが、「阿賀野」の船体はいかにも細く、高速・雷撃に特化していることが判ります。結果として甲板上の武装追加が復元性にモロに影響するため、どの艦も抜本的な装備変更が出来ず、状況の変化に対応できませんでした。
IJNの艦は戦艦から駆逐艦・潜水艦に至るまで高速・強武装に特化していていかにも歪です。極論すれば巡洋艦以下はずべて水雷艇で、他の艦はそれら水雷艇を敵主力艦へ突入させるためだけを考えられていたように思えます。元々1回こっきりの「決戦」しか想定していない、またはそれしか勝算が無かったのでしょうね。
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