集める軍港シリーズ「横須賀軍港」


 箱絵が同じなので再販かと思っていたら、新作だというので買ってみました。


横須賀軍港というより横須賀工廠ですね


 旧キットは確かバキュームだったと記憶しますが、このキットはインジェクションです。
 一号ドックから五号ドックと艤装岸壁までが整形されています。
六号ドックやガントリークレーンなど建造部分は含まれていません。



クレーン類もそれらしいものが付属


このキット、横須賀工廠の模型だと考えれば良いのでしょうが、付属してくる艦艇はちょっと首を傾げます。

まずは「武蔵」
副砲を降ろして機銃を増設した状態でキット化されています。
昭和一九年の4~5月以降の状態ですね。


次いで、「高雄」
内地にいたのは一八年末から一九年1月とマリアナ戦の後、6月末から7月です。

「長門」
一九年で内地に帰っていたのは、マリアナ戦の後、6月末から7月です。


「翔鶴」
内地にいたのは一八年末から一九年1月、マリアナ戦で沈没しています。


「大淀」
艤装改造後になっていますので、この時点での連合艦隊旗艦です。
一九年5月に改装を完了していますが、この時期は殆ど柱島に居たはずです。


「特型駆逐艦」

 第一煙突が小さいので特Ⅲ型のようです。
とすると第六駆逐隊ですが、4隻とも2番主砲塔を撤去して機銃を増設しています。
 4隻の内、「暁」はこの改修を受ける前に沈没していますし、他の船も出ずっぱりで「雷」も一九年4月に沈没しているのでおそらく未改修です。
 この形になったのは「響」と「電」ですが、改修自体は呉で行われ、「電」はその後沈没しているので、この姿で横須賀に居たとは思えません。
 使えるのは「響」だけですが、これも横須賀に居たのは一九年末から翌年1月です。

 軍港に軍艦が居ないのはサマになりませんが、付属の艦艇の選択がどうも中途半端で困りモノです。せめて駆逐艦は甲型か乙型に出来なかったんでしょうか。






コメント

  1. 復刻なのでアバウトなチョイスだった元祖をそのまま踏襲したからでは。確かにチョイスは再考して欲しかった部分はありますね。

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  2. 復刻なのでアバウトなチョイスだった元祖をそのまま踏襲したからでは。確かにチョイスは再考して欲しかった部分はありますね。

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  3. 私も記憶が定かではないのですが、記録を見ると旧判はほぼ箱絵の通りで、武蔵・高雄・妙高・最上・古鷹と駆逐艦4隻(何型か識別不能)でした。箱絵に描かれている他の艦も1箱100円で販売されていました。
    まぁ、主だった艦種をまんべんなくチョイスしたというところでしょうが、もうちょっと考えてほしかったですね。

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